ご覧いただきありがとうございます。
私たちは「できた!の一歩を共に」を掲げて活動しているHANABIという団体です。
みなさんは、「障がい者」と聞いてどんなイメージを持ちますか?
障がいの有無に関わらず誰でも同じように楽しめる場所を作りたい。
障がい当事者と社会との壁を壊したい。
HANABIイベントには、
車椅子留学生まつりと、フッ軽看護師かざねの
そんな想いが詰まっています💭
HANABIイベントってどんな人が来るの?
医療従事者や会社員、大学生、障がい当事者など
様々なメンバーが参加しているよ!
話したことのない人と話すのはちょっと心配だな…
事前に運営メンバーも入ったオンラインのグループで
交流できるから安心!!
みんなどこから参加しているの?
東京・福井・大阪などなど、
全国各地から参加しているよ!
HANABIイベントの特徴は、初めましてでも仲良くなれること。
第1回目は京都での開催。
初の開催ですが、東京・福井・大阪…と全国各地から約20名の様々なメンバーが集まりました。
医療従事者や会社員、大学生、障がい当事者と背景も様々。
なかなか普段話すことのないメンバーと1日一緒に行動するのはドキドキです。
そして、車椅子ユーザーや障がい当事者と関わったことのない人もたくさん。
そんなメンバーで京都の町を歩いたときに、どんな発見があるのか。
さっそくイベントの中身をのぞいていきましょう。
集合!
朝9時。
拠点となる京都市北文化会館に続々と参加者の皆さんが集まってきます。
事前にZOOM説明会を行ったり、各グループでオンライン上の話し合いは行っていましたが、
顔を合わせるのはこの日が初めて。
みんなちょっと緊張気味?
イベント当日の流れはこんな感じ。
当日集合したら、グループ毎で自己紹介&アイスブレイク。
初めましての人がほとんどなので、すこしでもお互いのことを知れる時間を設けています。
グループでまとまって街へ出発!
お昼ご飯も各グループで探した場所へ行ったり、食べ歩きをしたりと自由です。
集合時間までに戻ってきて、みんなで街歩きの学びを共有!
街歩きは5~6名のグループに分かれて行います。
それぞれのグループでエリアが被らないように京都の町を5つに分け、
各グループのエリアで行きたいところを事前にピックアップしてもらいました。
個性豊かなグループの様子をのぞいてみましょう!
A班 青春の忘れ物
A班は洛中エリア担当!
このエリアは平野神社・今宮神社・元離宮二条城などの歴史ある建造物が立ち並ぶ場所。
その中でA班がまず向かったのは京都御苑!
ここは、平安時代から明治時代まで
約1000年にわたって天皇の宮殿だった歴史的な公園。
京都らしさ満点です。
実は、この街歩き中のミッションに「桜の写真を撮る」というものがありました。
あいにく雨の日&寒い日が続いており、
市内にもあまり咲いていませんでしたが…
京都御苑の中に1本の桜の木が!
さっそくクリア!!
そしてこのチームだけ、他とは違う体験をしていました。
メンバーの一人に高校生の車椅子ユーザーの子がいたのですが、
中学時代、その子は入院なども重なり
中学校での京都の修学旅行に参加できなかったそう。
それを知ったA班のメンバーは、もう一度青春を取り戻そう!と、
八つ橋作りをするプランを組んだのです!!
みんなで作る八つ橋は格別のおいしさでした^^
B班 映えスポット×バリアフリー!
こちらのチームは洛東エリアへ。
ここには映えスポットで有名な蹴上インクラインが!
いまは使われていない廃線の両脇を桜並木が埋め尽くす、絶景スポット。
車椅子では砂利の敷き詰められた線路に入るのは難しいですが…
いいスポットを発見!
ここなら車椅子でも満開の桜と線路のコラボレーションを楽しむことができます✨
ちょっとまだ時期が早く桜はあまり咲いていませんでしたが
いい撮影スポットを見つけられましたね。
インクラインの近くにはこんな素敵な写真スポットも。
途中の坂道はかなりの急勾配なのでご注意を。
そのまま近くの平安神宮へ。
京都の復興シンボルとして創建された平安神宮。
鮮やかな朱色が美しいですね(^^)
雨で疲れたら近くのカフェで休憩。店員さんが優しくて身も心も温まりました(^^)
C班 京都の町とグルメを堪能!
こちらの班もB班と同じく洛東エリア担当。
まず向かったのは祇園白川。
京都の街並みを堪能しながらお散歩するのは楽しいですね。
京都の街中は昔ながらの道も多いため、石畳や細い道もたくさん。
車椅子ユーザーにとっては通るのに一苦労ですが、みんなで協力すればどこへでも行けます。
皆さんはこちらの機械、見たことありますか?
これは「昇降機」。
エレベーターがない駅などで見かけることができますが、
車椅子のまま階段を登ることができる機械になります。
使い方は簡単!
昇降機の近くにある呼び出しボタンで駅員さんに昇降機を使いたいことを伝え、
準備してもらいます。
駅員さんが到着したら、車椅子のまま乗り込むだけ!
ちょっと時間がかかるので、時間には余裕をもって行動しましょう(^^)
しっかり京都名物の抹茶スイーツや
おばんざい食べ放題のランチも味わって
京都の町を満喫していたCグループでした。
D班 大人の修学旅行 in清水
京都の有名観光スポットといえば…
そう!清水寺ですよね。
お寺や寺院は階段のイメージがあり、
車椅子ユーザーだと諦めることが多い場所になります。
しかし、清水寺は上までスロープが続いているので車椅子でも行けるのです!
ただ、途中には急な坂があったり、
長い長い坂道を登らないとたどり着けません。
車椅子マークがついていても
一人で行けるのか、介助者がいないといけないのかは
行ってみないとわからないのが難点…
雨で滑りそうになりながらみんなで協力してようやく到着!
達成感もひとしおです。
お寺に来たらおみくじ!ということでみんなで引きましたが…
まさかの4人が凶、1人だけ吉、という何とも絶妙な結果(笑)
全部含めていい思い出になりました。
清水寺の近くには食べ歩きできるお店がたくさん!
雨で冷えた体を温めて、映えスイーツを食べて、京都らしさを満喫しました。
E班 個性豊かなメンバーで巡る京都名所
最後はE班!
まずは下鴨神社。
京都最古の神社の一つで、
開運厄除け・安産・子育てなどの守り神として崇敬されています。
砂利道は車椅子のタイヤがはまってしまうので
みんなで協力して進んでいきます。
途中で使ったのはバス!
京都のバスはバリアフリー対応&ノンステップバスのため
車椅子でも使いやすくなっています。
運転手さんがスロープを出してくれるのでみんなで乗り込んで次の場所へ!
しっかり腹ごしらえをして…
最後の目的地、金閣寺へ!
ここは障害者手帳を持っている場合、提示すると入場料が割引になります✨
ただ、正規のルートは
途中から階段になってしまうため、
車椅子ユーザーは途中からUターンして元の道を戻り、
入ってきた入場口からでることになります。
人込みの中Uターンするのはなかなか大変でしたが
しっかり写真は撮れて満足。
みんなでアウトプット!
そんなこんなで各グループがそれぞれの体験をして京都の町を巡ってきました。
ここからがもう一つの本題。
車椅子ユーザーと街を歩いて気が付いたこと、
普段なら目に入らなかったけれど今日1日で学んだことなどを
模造紙にまとめていきます。
付箋に気づいたことをまとめたり、
マーカーで見やすくイラストを描いたり、
写真を張ったり…
そして、学生以来あまり機会がない、大勢の前での発表。
1人一言は発言しよう!ということを提示しましたが、
みんな思ったより楽しんでやってくれて
運営側もちょっとビックリ。
他のグループはこんな体験をしたんだ!こんな学びがあったんだ!ということを全員で共有すると
また新たな発見がありますね。
どのグループも数時間前に初めて会ったとは思えないほどのチームワークで
京都の町を楽しんでいました。
興奮冷めやらぬまま後夜祭へ
こうして無事に街歩きイベントは終了。
その後は希望者のみで場所を移動して後夜祭へ!
グループが違うメンバーとも喋ってみたかった人、
じっくり話したい人にはうってつけの機会です。
今回お邪魔させてもらったのは「Wheelchair cafe Spring」さん。
車椅子体験カフェ Wheelchair cafe Spring とは?
京都・伏見稲荷で今話題の全席車いすのカフェ。
車いすの方はもちろん、普段車いすを使わない方も、車いすに座ってお茶やランチをお楽しみいただける
新しいスタイルのバリアリーカフェです。
ここは席が全席車椅子のため、
普段車椅子を使ったことがない人でも
車椅子体験をすることができます。
もちろん車いすユーザーにとっても
使いやすい設備が盛りだくさん。
入り口のスロープや、スライド式のドア、
車椅子でも足が当たらない高さのテーブルなど
感動ポイントがたくさんあるので
ぜひ訪れた際には店内を見渡してみてくださいね。
車椅子体験カフェ Wheelchair cafe Spring
カフェ 11:00~16:30
定休日 火曜・日曜・祝日
日曜は団体予約のみ営業・祝日のある週は火曜振替営業
〒605-0981
京都市東山区本町22丁目516カントリーベア1F
TEL: 075-708-3344
●京阪本線「伏見稲荷駅」徒歩5分
●JR奈良線「稲荷駅」徒歩5分
終わりに
「楽しかった!」「また参加したい!」
帰り際に参加者の皆さんが運営の私たちにかけてくれた言葉です。
これは私たちの力ではなく、参加者の皆さん一人ひとりがイベントを楽しみ、
それぞれのために動いて結果だと思います。
そして、それが自然にできていたこと。
これこそHANABIイベントで伝えたかった「心のバリアフリー」です。
たった1日、たった数時間で
みんなの笑顔の花が咲きました。
運営の私たちの想像を超えた心のバリアフリーを
みんなが見せてくれました。
参加した人にしかわからないこの幸せな世界を
私たちはこれからも広めていきます。
記・HANABI副代表 川上風音
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